マカオ、約3ヶ月前に発生したカジノチップ窃盗事件の容疑者逮捕

マカオ司法警察局は約3ヶ月前にコタイ地区のIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設で発生したチップ窃盗事件について、このほど被疑者の香港人の男(62)の身柄確保に成功し、加重窃盗罪で逮捕、送検したと発表。

事件が発生したのは今年2月27日未明のこと。ゲーミングテーブルでプレイしていたギャンブラーから、所持していた額面10万香港ドル(日本円換算:約140万円)のチップ1枚がなくなったとする通報が警察に寄せられ、警察が捜査に着手。防犯カメラ映像などから被疑者の身元を特定し、5月15日に被疑者が中国本土からマカオへ再入境した際にイミグレーション施設内で身柄の拘束に成功した。

被疑者は現場となったカジノ施設でゲームに負け、持ち金を使い果たしたところ、カジノテーブルでゲームに熱中していた男がチップ1枚を床に落としたのに気づいていないことに目をつけ、チップを踏みつけた上、隙を見てそれを拾ってからカジノを離れたという。その後、再び同じカジノ施設へ戻り、拾ったチップを使ってゲームに臨んだが、負けてチップを使い果たし、広東省珠海市へ移動したなどと説明し、犯行を認めたとのこと。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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