マカオ、19年4月の総合消費者物価指数対前年2.77%上昇の115.14…伸び幅は前月から0.07ポイント縮小
- 2019/5/22 9:56
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局が5月21日に公表した資料によれば、今年(2019年)4月の総合消費者物価指数(2013年10月〜2014年9月=100)は115.14となり、前年同月から2.77%上昇。上昇幅は前月(+2.84%)から0.07ポイント縮小した。
4月の主な指数上昇要因として、外食サービス費、家賃の上昇及び自動車、ガソリン、野菜・果物小売価格の値上げが挙げられる。
分類別では、教育、交通の価格指数がそれぞれ5.89%、4.74%の顕著な上昇。一方、通信、たばこ・酒はそれぞれ0.76%、0.40%の下落だった。マカオの総世帯数のおよそ5割を反映する毎月平均支出1万〜2万9999マカオパタカ(日本円換算:約13万6750〜41万0230円)の甲類消費者物価指数は115.20、3割を反映する毎月平均支出3万〜5万4999マカオパタカ(約41万0240円〜75万2100円)の乙類消費者物価指数は114.63で、それぞれ2.74%、3.02%の上昇だった。
4月の総合物価指数は前月から0.25%の上昇。旅行パッケージとガソリン価格の値上がりによってレジャー・文化と交通の価格指数が、それぞれ前月から2.13%、0.66%上昇。食品・ノンアルコール飲料の価格指数は0.12%上昇で、主に外食サービス費と果物小売価格の価格上昇に伴うもので、野菜小売価格の価格下落が一部を相殺した。電気料金は下落したものの、住宅家賃とLPガス価格が上昇したことを受け、住宅・燃料価格指数も0.10%上昇。甲類消費者物価指数は0.26%、乙類消費者物価指数は0.22%のそれぞれ上昇。
年率換算(2018年5月〜2019年4月までの12ヶ月)の総合消費者物価平均指数は、その前の12ヶ月との比較で3.09%上昇。衣料・履物(+5.77%)、交通(+5.66%)、教育(+5.33)の価格指数の上昇が目立った。甲類消費者物価指数は3.10%、乙類消費者物価指数は3.01%のそれぞれ上昇。
今年1〜4月の総合消費者物価平均指数は、前年の同じ時期から2.86%上昇。甲類消費者物価指数は2.83%、乙類消費者物価指数は3.13%のそれぞれ上昇。