マカオ当局が国際カジノ見本市会場のパトロール実施…違法オンラインカジノ対策で
- 2019/5/23 10:26
- 社会・政治
マカオ・コタイ地区にあるカジノIR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオで5月21日から23日まで大型国際カジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア2019」が開催されている。
マカオ政府でギャンブル監理を担当する博彩監察協調局(DICJ)は5月22日、近日、団体や市民から一部のG2Eアジア出展社が会場において違法なオンラインゲーミング(カジノ)のプロモーションを行っているとする投書が寄せられたことを受け、政府貿易投資促進局及び司法警察局と合同で会期中の毎日、複数回にわたってパトロールを実施していると発表。また、会場において法律に触れる可能性のある事案を把握したため、司法警察局に引き継ぎしたほか、不適当な展示を行っていた出展社に対して是正措置を講じるよう要求したとのこと。
DICJでは、マカオにおけるゲーミング業界の健全な発展を推進することに取り組んでおり、会場内のパトロールのほか、出展社に対するマカオの法律の規定を周知するためのチラシ配布などを行っているとした。
なお、マカオ司法警察局は5月22日の定例記者会見で、当該見本市会場において「マカオ特別行政区の合法的なライセンスを取得している」という文言及びマカオ特別行政区の区章を掲載したオンラインゲーミングサイトを展示、プロモーションしていた出展社があり、このゲームのカスタマーサポート担当という中国本土出身の男(27)を逮捕したことを明らかにした。男は調べに対してギャンブル要素のないサイトだと説明しているというが、同局ではマカオではいかなるオンラインゲーミングライセンスも発行されておらず、この出展社がマカオ特別行政区の名を騙ってオンラインゲーミングサイトを構築しており、詐欺及び違法賭博経営等の罪にあたるとの見解を示し、男を送検する方針とした。