マカオの世界遺産・市政署ビルに落書きしたポルトガル人旅客を加重破壊罪で送検
- 2019/6/2 13:22
- 社会・政治
先月(5月)23日、マカオ半島新馬路の「マカオ歴史市街地区」にある市政署ビル(旧名称:民政総署ビル)の壁面に落書きされているのが見つかった。
市政署から通報を受けた司法警察局が捜査に着手。天眼(スカイアイ)と呼ばれる公共エリアの監視システムなどを活用し、被疑者の身元の割り出し及び居所の確認に成功したという。被疑者は自称コンピュータプログラマーのポルトガル人旅客の男(35)で、マカオのガールフレンド宅に滞在していたとのこと。警察の調べに対し、22日夜にガールフレンドへの愛情を示す文言を油性の黒マジックを使って書いたなどと供述。警察は加重破壊罪で男を送検済みとした。なお、市政署は被害額として修復にかかる3万7000マカオパタカ(日本円換算:約50万円)を報告しており、男はこれを負担する意向を示しているとのこと。
市政署ビルを含む22の建築物及び広場から成るマカオ歴史市街地区は2005年にユネスコ世界文化遺産リストに登録されており、文化遺産保護法の対象となっている。市政署では、文化財保護法の規定に則り、文化局(ICM)の意見を聞いた上で修復作業を進めるとしている。