マカオ 19年4月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から0.1%減の約15.3兆円
- 2019/6/5 13:16
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は6月5日、今年(2019年)4月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.8%下落、通知預金が1.4%上昇となり、M1は0.1%増。準通貨負債は0.4%増、通貨供給量M2は0.4%増の6651億マカオパタカ(日本円換算:約8兆8984億円)となった。前年同月との比較では、M1が7.0%、M2が8.9%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.6%、香港ドルが50.7%、人民元が4.6%、米ドルが12.3%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.5%増の6485億マカオパタカ(約8兆6763億円)、非居民による預金残高は2.7%減の2510億マカオパタカ(約3兆3582億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は1.0%増の2420億マカオパタカ(約3兆2377億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.1%減の1兆1414億マカオパタカ(約15兆2709億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.9%、50.9%、4.1%、23.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.3%増の5123億マカオパタカ(約6兆8541億円)。対外民間部門への融資は2.5%減の5602億マカオパタカ(約7兆4950億円)。民間部門へ融資額は合計で1.2%増の1兆0726億マカオパタカ(約14兆3504億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.9%、49.9%、5.9%、25.7%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年4月末時点で前月末から0.2ポイント下落の57.5%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.0ポイント下落の94.0%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率は54.0%水準。不良債権比率は0.3%。