マカオ国際空港、19年上半期の旅客数が対前年18%増の472万人に…開港以来最多ペース
- 2019/7/6 19:02
- 産業・経済
マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは7月5日、今年上半期(2019年1〜6月)の旅客数が前年同時期から18%増の延べ472万人、発着回数が同19%増の延べ3万7000回超に達したと発表。いずれも前年記録した開港以来最多を上回るペースとなっている。
マカオ国際空港の三大市場である中国本土、台湾、東南アジアの旅客数はそれぞれ31%、7%、13%の増。1日あたり平均旅客数は延べ2万6000人、マカオを最終目的地とする旅客数は18%増、トランジット旅客は22%増。レガシーキャリアと格安航空会社(LCC)の旅客数はそれぞれ15%、22%の増。CAMでは、下半期についても旅客数、発着回数とも安定的な増加を見込んでいるとした。
6月単月の旅客数は前年同月から17%増の延べ78万人超、発着回数は同22%増の6344回で、中国本土、台湾、東南アジア路線の旅客が33%、8%、9%のそれぞれ増だった。6月末時点の乗り入れ航空会社数は28、乗り入れ都市数は56。
今年上半期には、中国・深圳航空による南昌線、韓国・チェジュ航空によるムアン線、中国・浙江長龍航空による恩施線などの新路線就航があった。下半期についても、カンボジア・JCインターナショナル航空によるミャンマー線、ベトナム・バンブーエアウェイズとベトジェットエアによるニャチャン線の新規就航計画があるほか、夏休みシーズンにあたる7月から8月にかけて、各航空会社による増便も予定されているとのこと。CAMでは、今後も航空会社と協力し、潜在的な中長距離のプログラムチャーターフライトの誘致にも取り組んでいくという。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)に1日2往復、大阪(関西)に1日1往復、福岡に週4往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。