このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支データによれば、今年（2019年）1〜6月累計の歳入は前年の同じ時期から2.3%増の660億6519.6万マカオパタカ（日本円換算：約8903億円）で、年度（1〜12月）予算執行率は56.3%となった。

このうち、ゲーミング（カジノ）税収は1.8%増の581億9073.8万マカオパタカ（約7842億円）で、年度予算執行率は59.2%。歳入に占めるゲーミング税の割合は88.1%。

マカオにおけるゲーミング税の税率は、カジノの場合で売上のおよそ40%に設定されている。

歳出は5.0%増の355億3410.9万マカオパタカ（約4789億円）で、年度予算執行率は35.8%にとどまった。投資計画分が対前年で大幅減となったためで、経常性費用に限ると21.3%増。

財政収支は305億3108.7万マカオパタカ（約4114億円）の黒字で、前年同期から0.7%減だったが、年度予算執行率は169.0%に達している。

大型カジノIR（統合型リゾート）が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景（資料）＝2018年2月ー本紙撮影