マカオ、勤務先から複数回チップ持ち出したカジノディーラー逮捕…合計約156万円分

マカオ司法警察局は8月7日、マカオ半島にあるカジノ施設に勤務するマカオ人のカジノディーラー職の女(50)について、勤務先からゲーミング(カジノ)チップを持ち出したとして業務上横領容疑で逮捕したと発表。少なくとも1人の仲間がいるとみられ、警察が行方を追っている。

警察発表によれば、前月(7月)16日、カジノ施設の監視部門が1人のディーラーが同月8、13、15日にかけて、担当するゲーミングテーブルのチップ置き場の蓋を手で覆うようにして開き、中にあったチップを太ももの間に隠し、休憩時間に仲間に手渡して持ち出させていたとする通報があったという。その後、警察が監視カメラ映像を確認し、容疑者を特定するとともに、被害額が11万5000香港ドル(日本円換算:約156万円)であることが判明。8月5日、このディーラーの勤務中に逮捕したとのこと。容疑者は警察の調べに対し、犯行を否認しているが、警察は業務上横領罪で起訴する方針とした。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約135万円)以上の高額チップも存在する。

チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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