マカオで今年12人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はタイ渡航歴ある30歳マカオ人女性

マカオ政府衛生局(SSM)は8月10日夜、マカオ域内で今年(2019年)12人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は7月に7件あったが、8月に入って以降は初めてで、いずれも輸入性の事案。

SSMによれば、患者はマカオ半島北部の黒沙環地区に居住するマカオ人女性(30)。患者は7月22日から27日にかけてタイへ渡航しており、マカオに戻った後の8月4日に発熱、筋肉痛、発疹などの症状が出たといい、9日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診。10日にSSM公衆衛生研究所によるデング熱検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。患者はすでに熱も下がり、容体は安定し、自宅で休養しているという。患者によれば、同居の家族に類似の症状は出ていないとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者の渡航先別では、カンボジアが5人と最多で、マレーシアが2人、タイが3人、フィリピンとシンガポールが各1人。

マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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