マカオで今年12人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はタイ渡航歴ある30歳マカオ人女性
- 2019/8/11 9:08
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は8月10日夜、マカオ域内で今年(2019年)12人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は7月に7件あったが、8月に入って以降は初めてで、いずれも輸入性の事案。
SSMによれば、患者はマカオ半島北部の黒沙環地区に居住するマカオ人女性(30)。患者は7月22日から27日にかけてタイへ渡航しており、マカオに戻った後の8月4日に発熱、筋肉痛、発疹などの症状が出たといい、9日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診。10日にSSM公衆衛生研究所によるデング熱検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。患者はすでに熱も下がり、容体は安定し、自宅で休養しているという。患者によれば、同居の家族に類似の症状は出ていないとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。
なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者の渡航先別では、カンボジアが5人と最多で、マレーシアが2人、タイが3人、フィリピンとシンガポールが各1人。
マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。