第30回マカオ国際花火コンテスト、日本チームが優勝…2大会ぶり9回目
- 2019/10/6 10:17
- 澳日関係
9月上旬から6夜にわたってマカオ半島南部のマカオタワー沖海上で開催された第30回マカオ国際花火コンテストが10月5日にフィナーレを迎えた。
マカオは20世紀中頃に花火及び爆竹製造業が栄え、その保護と伝承を目的として1989年にマカオ国際花火コンテストがスタートした。通常の花火大会と異なり、国・地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴。
今大会はマカオ返還20周年と花火コンテスト開催30回を記念し、開催日が例年より1夜増、出場チームが2チーム増となり、打ち上げ順にマレーシア、フィリピン、ポルトガル、韓国、英国、ルーマニア、南アフリカ、カナダ、フランス、中国、日本、オーストラリアの12チームが出場した。
コンテストを主催するマカオ政府旅遊局(MGTO)は全チームの打ち上げ終了後の10月5日夜、結果発表及び表彰式をマカオタワーで行った。優勝は日本の丸玉屋小勝煙火店(東京・府中市)に。2位は中国の瀏陽市新年煙花貿易有限公司、3位はフランスのSAS BREZAC Artifices。それぞれ、賞金として1万米ドル(日本円換算:約107万円)、6000米ドル(約64万円)、4000米ドル(約43万円)が授与された。
日本チームの優勝は2大会ぶり9回目。ほかにも、2位6回、3位2回を誇る強豪として知られる。丸玉屋小勝煙火店としては3大会連続出場で、29回大会で2位、2016年の第28回大会と1993年の第5回大会で優勝、2007年の第19回大会で3位という好成績を残している。
MGTOのマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は表彰式のスピーチの中で、1989年のスタート以来、花火コンテストがマカオを代表する観光イベントとして定着、世界各地から観衆を吸引しているとし、今後も新たな関連イベントの企画や新要素の追加、パフォーマンス水準の向上により、観衆、市民の没入感を引き上げて行きたいとした。
なお、マカオでは花火コンテスト以外にも、マカオグランプリ決勝日(今年の第66回は11月17日)、マカオ特別行政区成立記念日(12月20日)、元旦(1月1日)、旧正月ホリデー期間中といったタイミングで花火の打ち上げが行われており、人気の花火鑑賞スポットとなるマカオ半島のマカオタワー、観音像及びマカオ科学館周辺の海沿い、ペーニャの丘の上、南灣湖畔のアニムアルテナンワン、タイパ島の北部の海沿いは多くの市民やインバウンド旅客で賑わう。