マカオで今年21人目の輸入性デング熱感染者確認…患者は広州渡航歴あるマカオ人女性、現地で感染者と接触

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月20日午後、マカオ域内で今年(2019年)21人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおける輸入性デング熱感染者の確認は9月22日以来およそ1ヶ月ぶり。

 SSMによれば、患者はマカオ半島北部の台山エリアに居住し、カジノIR(統合型リゾート)が集積するコタイ地区で勤務するマカオ人女性(46)で、10月15日に発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛等の症状が現れたが、その時点には医療機関を受診せず、18日になっても症状が持続したため、公立総合病院・仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診。20日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。患者は10月9日から12日にかけて広東省広州市を訪れ、デング熱に罹患者のいる親族宅に宿泊していたとのこと。SSMは患者の渡航歴、発症時間などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。SSMでは、速やかに患者のマカオでの自宅周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者21人の渡航先別では、カンボジアが6人、タイが6人、フィリピンが3人、マレーシアと中国(広東省)が各2人、シンガポールとベトナムが各1人となっている。このうち1人はベトナム渡航歴がある日本人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun