マカオ、19年第3四半期企業統計公表…会社新設数0.4%減も登録資本金は111.2%増の約72.7億円に
- 2019/11/6 13:26
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は11月5日、今年第3四半期(2019年7〜9月期)の企業統計を発表。
今年第3四半期の会社新設数は前年同期から0.4%(6社)減の1426社、登録資本金は111.2%増となる5.4億マカオパタカ(日本円換算:約72.7億円)だった。資本規模の大きい金融業企業の設立があったことによる。
今年第3四半期の新設企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が501社、ビジネスサービス業が322社で大半を占めた。解散企業数は255社で、取り消し資本金は4458万マカオパタカ(約6.0億円)。
新設企業の登録資本金の規模では、5万マカオパタカ(約67万円)以下が全体の71.9%を占める1025社で、これらの合計資本金は2635万マカオパタカ(約3.5億円)。一方、100万マカオパタカ(約1346万円)以上は22社、合計資本金は全体の84.7%にあたる4.5億マカオパタカ(約60.6億円)。
資本金の出所については、中国本土からが4.4億マカオパタカ(約59.2億円)、地元マカオが6650万マカオパタカ(約9.0億円)、香港からが2603万マカオパタカ(約3.5億円)。中国本土からの内訳は北京からが4億マカオパタカ(約xx億円)で、大灣区(グレーターベイエリア)というくくりでは1882万マカオパタカ(約2.5億円)。株主構成では、株主全員がマカオ籍という企業が950社、マカオとその他の国家または地域の組み合わせが172社。
今年第1〜第3四半期累計の会社新設数は前年同時期から2.4%(111社)増の4704社、登録資本金は4.5倍増の39.4億マカオパタカ(約530.4億円)、解散企業数は646社、取り消し資本金は2億マカオパタカ(約26.9億円)。
今年第3四半期におけるマカオの登録企業数は7万0243社となり、前年の同じ時期から5208社の増。
マカオ経済の屋台骨となるカジノ産業は今年第3四半期にやや下振れしたものの、第1〜第3四半期を通じてはほぼ前年並みで推移。昨年10月に港珠澳大橋が開通したことを受けてインバンド旅客の増や物流業の発展、周辺産業への波及効果にも期待が高まっている状況。