マカオ、カジノ送迎シャトルバス乗り場でスリの男を現行犯逮捕
- 2019/12/3 10:02
- 社会・政治
マカオの面積は東京の山手線の内側の半分に相当する32平方キロという小さな地域だが、およそ40軒ものカジノ施設が建ち並ぶ。
多くのカジノ施設が集客のため「發財車(ファッチョイチェ」と呼ばれる無料シャトルバスを運行しており、マカオの陸・海・空の玄関口となる出入境施設、市街地中心部、系列カジノ施設間など、その路線網も多岐にわたる。
マカオ治安警察局は12月2日、マカオ半島北部にある中国本土との間の主要な陸路の玄関口にあたる關閘(ボーダーゲート)にあるシャトルバス乗り場で、付近を巡回中だった警察官がスリの男を現行犯したと発表。
警察発表によれば、警察官がシャトルバスに乗るため並んでいた1人の女性客に不審な男が近づき、すぐにその場を離れたのを目撃し、スリを行なった疑いがあるとみて男を制止して職務質問を実施した際、財布を投げ捨てたとのこと。この財布がスリで得たものであることが強く疑われたことから、男を現行犯逮捕。身柄を警察署へ移送して詳しい調査を行なったところ、男は犯行を認めたという。逮捕時、男は複数通貨の現金、合計およそ440マカオパタカ(日本円換算:約6000円)を所持しており、投げ捨てられた財布の中には銀行のキャッシュカードなどが入っていたが、同日夜に遺失物の届出があり、持ち主によって本人のものであることが確認されたとした。警察では、このマカオ人の50代の男を窃盗罪で送検する方針。
マカオでは、混雑した公共路線バスの車内やバス停、観光名所周辺、さらにはマカオへ向かう航空機内等でスリ事件が頻発しており、警察が被害防止のため身の回りの品に対して細心の注意を払うよう呼びかけている。