中国・習近平国家主席がマカオ入り…返還20周年記念式典出席ほか各界との交流にも意欲
- 2019/12/18 17:22
- 社会・政治
習近平国家主席が率いる中国中央代表団一行を載せたエアチャイナの特別機がきょう(12月18日)午後4時、マカオ国際空港へ到着した。一行のマカオ滞在は20日までの3日間。
滞在中、マカオ返還20周年記念式典、第5代マカオ行政長官就任式典などへの出席や各所の視察が予定されているほか、マカオの将来の発展に有利となる施策も発表されるとみられる。
習主席の国家主席就任後のマカオ訪問は5年ぶり2回目で、前回は2日間の滞在だった。国家主席就任前には4度マカオを公式訪問しているとのこと。
習主席は彭麗媛夫人とともにマカオへ降り立ち、崔世安マカオ行政長官、12月20日に第5代行政長官に就任予定の賀一誠氏、マカオ政府主要高官、中国中央のマカオ出先機関の要職者らのほか、現地の子供たちからの出迎えを受けた。
マカオ国際空港到着後、習主席は短い講話を行った。「マカオの祖国復帰20周年にあたり、再びマカオを訪問することができ、非常に嬉しく思う。マカオの祖国復帰20周年は、今年(2019年)10月の中国建国70周年の後、全中国人民が関心を抱く大きな出来事のひとつだ。中国中央政府と祖国の各民族人民を代表して、マカオの同胞へ熱烈なお祝いとご多幸をお祈り申し上げる」と述べたほか、「マカオの祖国復帰20周年の成果と進歩は皆の誇りであり、祖国と中央政府についても同じ思いだ」とし、「マカオが一国二制度を真に貫徹する中で得た経験と特色」を高く評価。「マカオの未来の発展に関する青写真は共同で描く必要があり、今回のマカオ滞在中、各界の皆さんと共通の関心事について多くコミュニケーションを図りたい」と抱負を語った。
習主席といえば、2013年3月の政権発足以来、汚職に対する取り締まりや贅沢禁止など綱紀の引き締め政策を積極的に推し進めてきたことで知られる。習主席のマカオ訪問時期にあえてマカオを訪れようとする中国本土の富裕層は少ないとみられることなどから、12月のカジノの売上減につながる可能性も指摘されている。
このほか、林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官率いる香港特別行政区政府代表団も19日にマカオ入りし、20日のマカオ返還20周年記念式典及び第5代マカオ行政長官就任式典に出席した後、香港へ戻る予定を明らかにしている。