マカオで今年27人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はマカオで就労するベトナム人女性、帰省時に感染

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月19日午後、マカオ域内で今年(2019年)27人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおける輸入性デング熱感染確認は12月に入って以降で初めてとなる。

 SSMによれば、患者はマカオ半島の南西部に居住し、タイパ島に勤務先があるベトナム人女性(34)で、12月10日に頭痛、16日に腹痛と腹部及び下肢に発疹の症状が現れ、17日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診。18日に血液検査を受け、19日SSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。患者は12月1〜6日にかけてベトナムのホーチミン・シティへ帰省したと話しており、SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下し、速やかに患者のマカオの自宅及び通学先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。患者の同居人や職場の同僚に同様の症状は確認されていないという。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者27人の渡航先/渡航元別では、タイが8人、カンボジアが6人、中国本土(広東省)が4人、フィリピンが3人、マレーシアとベトナムが各2人、シンガポール、タンザニアが各1人となっている。このうち1人はベトナム渡航歴がある日本人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約20万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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