マカオの2019年総出入境者数9%増の約1.94億人に…7年連続増=インバウンド旅客数は1割増の約3940万人

 アジア有数の観光都市として知られるマカオ。面積約32平方キロ、人口約67万人という小さな地域だが、マカオと外地を往来するマカオ人や海外労働者、越境通学生などを含む総出入境者数は億単位に上る。

 マカオ治安警察局は1月1日、昨年(2019年)通期の出入境者数統計を公表。総出入境者数は前年から9%増の1.94億人(延べ、以下同)に達し、7年連続の増加となった。

 イミグレーション施設別では、広東省珠海市の拱北地区との間を結ぶ陸路の玄関口にあたる關閘(ボーダーゲート)が8%増の約1.45億人で、全体の75%を占めた。2019年12月28日には出入境旅客数約48.4万人を記録し、単日最多を更新。2018年10月24日に開通した港珠澳大橋の港珠澳大橋マカオ側イミグレーションの年間出入境者数は約1330万人で、全体の7%を占めた。単日の出入境者数の最多記録は約7.8万人。マカオ国際空港の出入境者数は16%増の約900万人。単日の出入境者数の最多記録は8月16日の約3.1万人。一方、港珠澳大橋の開通による旅客の陸路シフトの影響で、海路の主要な玄関口にあたる外港フェリーターミナルとタイパフェリーターミナルの出入境者数はそれぞれ37%、30%の大幅減となった。

マカオ最大のイミグレーション施設、關閘(ボーダーゲート)の入境審査場(写真:マカオ治安警察局)

 年間インバウンド旅客については、過去最多だった前年からおよそ1割増となる3940万人超に。内訳は中国本土旅客の2800万人を筆頭に、香港、台湾と中華圏が続き、以下は韓国、フィリピン、日本、米国、マレーシア、インドネシア、タイ、インド、シンガポール、オーストラリアの順。

 マカオ各所でカウントダウンイベントが開催された2019年大晦日の出入境者数は前年同日から5.7%減の56.6万人にとどまった。

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