マカオ、20年1月のインバウンド旅客数 対前年16.8%減の約285万人…下旬から新型コロナ影響、春節GW期間は約8割減

 マカオ政府統計調査局は2月28日、今年(2020年)1月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 本来ならば月末にかけて春節(旧正月)ゴールデンウィーク(1月24〜30日)の書き入れ時になるはずだったが、同月下旬から新型コロナウイルス感染症への防疫対策が強化されたことを受け、月次のインバウンド旅客数は前年同月から13.6%減の308万3406人(延べ、以下同)にとどまった。

 今年1月のインバウンド旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客は14.2%減の153万0832人、日帰り旅客は19.6%減の131万9633人。日帰り旅客が全体に占める割合は42.8%。旅客の平均滞在時間は1.2日で、前年同月から横ばい。内訳は宿泊を伴う旅客は0.1日延びて2.3日、日帰り旅客は横ばいの0.2日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、14.9%減の213万2032人。個人旅客に限ると14.4%減の111万3461人。中国本土旅客が全体に占める割合は69.1%。なお、マカオに近い広東省の珠江デルタ地域にある9市からの旅客は10.9%増の114万6335人だったことから、中国本土の中長距離客が減ったことがわかる。

 その他の国・地域では、人数が多い順に香港が10.8%減の47万6032人、台湾が19.0%減の7万0382人、韓国が56.6%減の4万3129人、フィリピンが2.6%減の2万6738人、日本が54.2%減の1万4009人。

 なお、マカオ政府旅遊局(MGTO)が2月1日に公表した統計によれば、春節GW7日間のインバウンド旅客数は前年同期から78.3%の大幅減となる26.3万人にとどまった。中国本土旅客の占める割合は57.2%で、人数ベースでは88.3%減の14.9万人。香港と台湾からの旅客数もそれぞれ66.7%、53.5%減。マカオ政府は防疫対策の一環として、一連の春節祝賀イベントをすべてキャンセルした。

 参考までに、昨年通期(1〜12月累計)の訪マカオ旅客数は前年から10.1%増の3940万6181人で、3年連続で過去最多を更新した。

春節ゴールデンウィーク最終日のマカオの観光名所「セナド広場」の様子=2020年1月30日ー本紙撮影

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