マカオの19年通期のMICE開催件数1459件…前年から109件増も参加・入場者数は5.4%減の約200万人に

 マカオ政府統計調査局は3月6日、昨年第4四半期(2019年10〜12月期)及び通期にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 昨年第4四半期のMICE開催件数は前年の同じ時期から横ばいの461件、参加・入場人数は0.4%減の73.3万人(延べ、以下同)だった。通期では開催件数が109件増の1536件、内訳はコンベンション(会議)が117件増の1459件、エキジビションが2件減の58件、インセンティブ活動が6件減の19件で、参加・入場者数は5.4%減の200.3万人。

 昨年第4四半期のコンベンションの開催件数は3件増の432件、参加者数は22.5%増の9.6万人。参加人数200人以上の会議の参加者が27.1%増の7.5万人に登ったのが主要因。平均開催期間は前年同時期から0.1日延びて1.5日、使用会場総面積は0.9%縮小の46.0万平米。

 エキジビションは1件増の21件、入場者数は3.9%減の62.9万人。このうち民間主催のものが1件減の19件、入場者数は3.4%減の51.3万人。平均開催期間は前年同時期から0.2日延びて3.5日、使用会場総面積は6.6%拡大の20.0万平米。

 インセンティブ活動は2件減の8件だったものの、参加者数は3.1倍の7190人、使用会場面積は2.6倍の2.5万平米、平均活動時間は0.2日延びて3.0日に。

 昨年第4四半期に開催された19件のエキジビションの主催者提供資料によれば、売上合計は7496万マカオパタカ(日本円換算:約9億8296万円)、経費合計は1.4億マカオパタカ(約18億3584万円)。民間主催の17件に限った売上は7156万マカオパタカ(約9億3838万円)で、このうち政府及びその他機関による補助金が66.7%、ブース出展者からの賃料が29.0%を占めた。経費は9681万マカオパタカ(約12億6948万円)で、設営費が23.9%、会場賃料が21.1%を占めた。売上から経費と政府及びその他機関による補助を除いた収支は7299万マカオパタカ(約9億5713万円)の赤字。

2019年10月17〜19日かけて開催されたマカオ政府貿易投資促進局(IPIM)主催の大型エキジビション「第24回マカオ国際貿易投資展覧会(MIF)」会場の様子(写真:IPIM)

2019年10月17〜19日かけて開催されたマカオ政府貿易投資促進局(IPIM)主催の大型エキジビション「第24回マカオ国際貿易投資展覧会(MIF)」会場の様子(写真:IPIM)

 昨年通期のコンベンションの参加者数は前年から1.4%減の29.2万人で、第2四半期に大幅減だったことによる。使用会場総面積は29.8%縮小の119.4万平米、平均開催期間は0.1日延びて1.5日。エキジビションの入場者数は4.3%減の168.9万人で、民間主催のものに限ると4.5%減の141.9万人。使用会場総面積は6.4%拡大の37.0万平米、平均開催期間は横ばいの3.0日。インセンティブ活動はの参加者数は60.2%減の2.2万人、使用会場面積は61.2%減の15.1万平米、平均活動時間は0.4日延びて3.0日。

 昨年開催された56件のエキジビションの主催者提供資料によれば、売上合計は1.8億マカオパタカ(約23億6036万円)、経費合計は2.9億マカオパタカ(約38億0281万円)。民間主催の48件に限った売上は1.7億マカオパタカ(約22億2923万円)で、このうちブース出展者からの賃料が60.1%を占めた。経費は1.5億マカオパタカ(約19億6697万円)で、設営費が26.7%、会場賃料が20.8%を占めた。売上から経費と政府及びその他機関による補助を除いた収支は3657万マカオパタカ(約4億7955万円)の赤字で、前年から赤字幅は倍増となった。

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun