マカオ政府が日本と独・仏・西の4ヶ国に渡航警報レベル2(不要不急の渡航の自粛要請)を発出…新型コロナ流行拡大で韓・伊に続き
- 2020/3/11 16:41
- 澳日関係
マカオ政府ツーリズムクライシスマネジメントオフィス(GGCT)は3月11日、近日のドイツ、フランス、スペイン、日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況(流行拡大)を鑑み、当該4ヶ国に海外渡航警報レベル2を発出したと発表。
マカオの海外渡航警報レベルは1〜3の3段階で、数字が大きいほど深刻となる。具体的には、レベル1が当該国・地域における脅威の出現に伴う注意喚起、レベル2は脅威上昇による不要不急の渡航の自粛要請、レベル3は人身安全リスクが極めて高いとする渡航中止及び避難勧告となる。対象となるのは77の国と地域で、中国は含まれない。
GGCTでは、対象国への渡航を計画、あるいは現在対象国内に滞在中の居民に対し、不要不急の渡航の見合わせ、行程の見直しを呼びかけている。
新型コロナ関連については、すでにイタリア、韓国に対して警戒レベル2を発出済み。その他の理由では、トルコとエジプトに警戒レベル2、インドネシア(バリ島)、スリランカ、フィリピン(マニラを含むルソン島)、ベルギー、イスラエル、ネパール、チュニジア、英国に警戒レベル1が発出されている。
このほか、マカオ政府は韓国、イタリア、イラン、ドイツ、フランス、スペイン、日本のいずれかに14日以内に滞在歴がある全入境者に対し、マカオ政府が指定する隔離場所で14日間の医学観察(マカオ政府または衛生局によるその他防疫措置を講じる可能性も含む)が必須となる検疫措置も実施している。
本稿執筆時点(3月11日午後4時30分)のマカオにおける新型コロナウイルス感染確認者数は累計10人で、内訳は武漢からの旅客が7人、マカオ人が3人。3月6日までに10人全員が治癒し退院済み。直近の新規感染確認は2月4日で、36日連続で新規感染確認ゼロが続いている。