マカオの20年2月新規住宅ローン承認額約196億円…前月から半減=商業物件向けは4割増
- 2020/4/9 11:49
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が4月9日に発表した今年(2020年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが8ヶ月連続で減少、対前月では半減となった一方、商業不動産向けは3ヶ月連続で増加した。
今年2月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から51.9%減の14億4000万マカオパタカ(日本円換算:約196億円)。対前月で8ヶ月連続のマイナス。このうち、98.4%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から52.0%減となる14億2000万マカオパタカ(約194億円)。非居民向けについても50.6%減の2300万マカオパタカ(約3億円)にとどまった。直近3ヶ月でみると、昨年12月から今年2月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は25億マカオパタカ(約341億円)で、昨年11月から今年1月との比較で20.9%減。
また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から55.8%減の2億2000万マカオパタカ(約30億円)。前年同月比では41.5%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から42.7%増となる35億マカオパタカ(約477億円)。こちらは対前月で3ヶ月連続のプラス。このうち、95.6%を占めたマカオ居民向けは38.6%増となる33億マカオパタカ(約450億円)。非居民向けについては293.8%増の1億6000万マカオパタカ(約22億円)に。直近3ヶ月でみると、昨年12月から今年2月の月次平均値は28億マカオパタカ(約382億円)で、昨年11月から今年1月との比較で15.6%増。
今年2月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、前年同月から5.8%増となる2309億マカオパタカ(約3兆1494億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、非居民については1.2%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から1.2%増、前年同月から7.9%減となる1805億マカオパタカ(約2兆4619億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向け、非居民向けとも前月から1.2%増。
今年2月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.08ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.45%で、前月から0.07ポイント、前年同月から0.29ポイントの上昇だった。