マカオ政府統計調査局は4月29日、今年（2020年）3月の商品貿易統計を公表。

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響により前月からマカオの経済活動が減少したことで商品輸入需要が減退したことを受け、3月の商品貿易輸入総額は前年同月から40.1%減の42.2億マカオパタカ（日本円換算：約564.6億円）にとどまった。品目別では、携帯電話、ゴールド製ネックレス、腕時計がそれぞれ78.0%、76.6%、61.3%減。一方で、その他紡績材料製品（主にマスク）の輸入が3.7倍増に。商品貿易輸出総額は9.0%減の10.8億マカオパタカ（約144.5億円）。このうち、再輸出は12.2%減の9.4億マカオパタカ（約125.8億円）で、品目別では機械設備・パーツが46.2%減。マカオ製の商品の輸出は20.6%増の1.4億マカオパタカ（約18.7億円）で、品目別では衣料品が10.2倍増。同月の商品貿易赤字は31.4億マカオパタカ（約420.1億円）。

　1〜3月累計の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から13.7%減の31.4億マカオパタカ（約420.1億円）、再輸出は16.0%減の27.8億マカオパタカ（約371.9億円）、マカオ製の商品の輸出は9.6%増の3.6億マカオパタカ（約48.2億円）。商品輸入総額は22.9%減の165.0億マカオパタカ（約2207.5億円）。貿易赤字は19.9%減の177.7億マカオパタカ（約2377.8億円）。

　1〜3月の主要輸出先内訳は、中国本土が6.9%減の3.9億マカオパタカ（約52.2億円）、香港が14.4%減の22.1億マカオパタカ（約295.7億円）、米国が118.6%増の1.1億マカオパタカ（約14.7億円）、EUが31.2%増の5069万マカオパタカ（約6.8億円）。品目別では、非紡績商品が20.5%減の27.0億マカオパタカ（約361.3億円）、紡績品・衣類は83.3%増の4.4億マカオパタカ（約58.9億円）。

　主要輸入元については、中国本土が22.3%減の57.0億マカオパタカ（約762.7億円）、EUが19.0%減の47.3億マカオパタカ（約632.9億円）。品目別では、消費財が22.9%減の115.2億マカオパタカ（約1541.2億円）。このうち、腕時計が36.8%減の10.3億マカオパタカ（約137.8億円）、ゴールド製ネックレスが38.0%減の9.2億マカオパタカ（約123.1億円）、燃料・潤滑油が18.1%減の12.9億マカオパタカ（約172.6億円）、携帯電話が57.1%減の6.9億マカオパタカ（約92.3億円）、建築資材が0.3%減の3.3億マカオパタカ（約44.2億円）だった。

　今年1〜3月累計の対外商品貿易総額は前年同時期から21.6%減の196.4億マカオパタカ（約2628.0億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）