日本からマカオへのアイコス用ヒートスティック違法個人輸入事案摘発相次ぐ…5月初旬以降15件、計2万本超

 澳門海關(マカオ税関)は5月19日、日本からマカオへの加熱式たばこ、アイコス用ヒートスティックの違法輸入事案を5月初旬以降に15件摘発したと発表。本数は合計2万本超に上ったとのこと。

 いずれも郵便を利用して個人輸入されたもので、マカオ到着後の税関検査で発見されたもの。添付の申告書類には内容物としてフェイスマスクやタオルとの虚偽記載があったたという。

 マカオはアイコス及びアイコス用ヒートスティックが公式販売されていない地域にあたる。

 近年、マカオではたばこ製品の値上げや禁煙エリアの拡大が続いている。直近では、2015年7月にたばこ消費税の増税が実施されると同時に、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの免税持ち込み範囲についても、従来の紙巻きたばこを現状の100本(5箱)から19本、葉巻を10本から1本、刻みたばこは100グラムから25グラムとする大幅な縮小が図られた。内外価格差を利用した安いたばこやマカオ未発売のたばこ製品等の流入を防ぐべく、各イミグレーションの税関検査場でのチェックも強化されている。

 税関によれば、いずれの輸入者も税関の調査に対して個人用と説明したものだと説明したというが、全事案について対外貿易法違反で起訴したとのこと。税関では、物品の出入りに関してハンドキャリーと郵便の別なく対外貿易法の管制を受けるとし、法令遵守を呼びかけている。

マカオ税関当局が日本からマカオへ個人輸入された郵便物の中から発見したアイコス用ヒートスティック(写真:澳門税関)

関連記事

最近の記事

  1.  中国本土で大型連休となる旧正月の春節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中国…
  2.  マカオ政府財政局(DSF)が2月3日に公表した最新統計によれば、今年(2025年)1月前半の住宅…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は2月4日夜、マカオで今年(2025年)2例目となる輸入性のマラリア感…
  4.  マカオ司法警察局は2月3日、マカオで架空の強盗被害をでっち上げたとして、中国人(中国本土居民)の…
  5.  中国本土で大型連休となる旧正月の春節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中国…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun