マカオのタクシーに8月から車内録音・録画システム設置へ…運用開始は年末から

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は5月22日、今年(2020年)8月からマカオのすべてのタクシー(約1900台)を対象に「スマート端末」の設置をスタートすると発表。

 スマート端末はGPSナビゲーションシステム、録音・録画装置、料金メーター、レシート印字用プリンター、通報装置等で構成。今年中に設置と試験を終え、年末からの正式運用開始を予定している。

 DSATでは、スマート端末はタクシーサービスの品質向上につながるもので、乗客及びドライバー双方の権益を守るものだとしている。

 マカオのタクシーをめぐっては、近年、一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっていた。昨年(2019年)6月に罰金の大幅値上げや違反累積(5年内に4回)での免許取り消し制度の導入といった罰則の強化、タクシーの監察機関が政府交通事務局(DSAT)単独から治安警察局を加えた体制とすることなどを盛り込んだ改正タクシー法が施行となって以降、違反摘発件数は激減している。マカオ保安庁が5月18日に公表した今年1〜3月の統計によれば、違反摘発件数は前年同期から95.5%減の77件にとどまった。

マカオのタクシーに設置される「スマート端末」のイメージ(写真:DSAT)

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