マカオ、小学校低学年の授業も再開…小〜高まで正常化
- 2020/6/1 15:30
- 社会・政治
マカオでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として、1月下旬の春節(旧正月)前に公立・私立の別なくすべての学校が休校となり、各学校がインターネットを活用したオンライン自宅学習支援を行ってきた。
マカオ域内における新型コロナ新規感染確認例は50日以上ゼロが続き、入院患者もすでに全員が退院済み。域内の状況が落ち着いたことを受け、高中(日本における高校に相当)が5月4日、初中(中学校)が11日、小学校4〜6年生が25日からそれぞれ段階的に再開済み。きょう(6月1日)から小学校1〜3年生の授業も再開となった。マカオの小・中・高校に通う児童・生徒総数は約6.1万人。
再開後、各学校では登校口に消毒マットを敷き、生徒は健康申告書(発熱や呼吸器系症状の有無などの確認)を提示した上、検温と手指の消毒が行われる。登校口でのチェックや教室間移動の際は適切な距離を保つことが求められ、登下校時、校内でもマスク着用を必須とするなどの防疫措置が講じられている。事前にマカオ在住の教職員全員とマカオに隣接する中国広東省珠海市在住で越境通勤、通学する教職員と生徒・児童に対する新型コロナウイルス核酸検査(NAT=Nucleic Acid Test)が実施され、結果は全員が陰性だった。
マカオの学校は9月スタートのセメスター制(前期・後期制)で、現在は後期の途中にあたり、学年末の7月が迫りつつある。なお、幼稚園と特殊教育校については学年末(7月)まで再開しないことが決まっている。