マカオの有名ポルトガル料理店「アントニオ」に新シェフ着任…アントニオ氏の引退受け

 マカオで最も知名度が高いポルトガル料理店のひとつ、タイパヴィレッジにある「アントニオ」の運営会社は6月2日、このほどエグゼクティブシェフ職を引退したアントニオ・コエーリョ氏の後任として、ポルトガル・リスボン出身のダヴィド・アブレウ氏を招聘したと発表。

 アブレウ氏は母国ポルトガルでシェフとしてのキャリアをスタート。ペスターナ・ヴァイキング・ビーチ&スパ・リゾート、サナ・マリョア・ホテル、グランデ・レアル・ヴィラ・イタリア・ホテル&スパ、フォーシーズンズ・ホテル・リッツ・リスボンなどを経て2017年に英国へ拠点を移した後、フォーシーズンズ・ホテル・ハンプシャーからミシュラン3つ星店ウォーターサイド・インに移籍し、レジェンドシェフのアラン・ルー氏に師事したという。

 同氏は着任にあたり、高品質かつオーセンティックなポルトガル料理を提供することで、ポルトガルの飲食文化をマカオで継承していきたいとコメント。アイコン的存在だったアントニオ氏の引退を惜しむ声もあるが、新シェフの加入によるメニューのアップデートや新メニューへの期待もあり、今後注目の的となりそうだ。

 アントニオは2007年の開業。ミシュランガイド香港マカオ版には11年連続で「ミシュランプレート」カテゴリー(星獲得には至らなかったがミシュランガイドの基準をクリアしている店)として掲載されている。

アントニオの新シェフ、ダヴィド・アブレウ氏(写真:Taipa Village Destination Limited)


アブレウ氏のシグネチャーメニューの数々(写真:Taipa Village Destination Limited)

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