マカオ警察が組織的越境犯罪の抑止と打撃を目的とした「落雷2020」作戦展開

 マカオ警察総局は6月5日、広東省及び香港の警察当局と合同で、今年(2020年)5月18日から12日間にわたって組織的越境犯罪の抑止と打撃を目的とした作戦「落雷2020」を展開したと発表。

 マカオにおいては、警察総局のコーディネートの下、マカオ税関、治安警察局、司法警察局から2363人が作戦に参加し、延べ215回の抜き打ち調査を実施。調査対象者数は7602人、身元確認のため警察署に同行させた人数は377人、このうち傷害、詐欺、麻薬、窃盗など97件の刑事犯罪に関わったとして123人を司法当局に送検したとのこと。また、アイス(シャブ)やコカインなどの麻薬を約1000グラム、大麻成分を含むエッセンシャルオイル3本、管制下にある薬物成分が含まれると疑われるキャンディ22粒を押収したという。

 警察総局では、作戦を通じて事前に想定した抑止効果を与えることができたと総括。今後もマカオにおける治安情勢の変化、特にコロナ禍がもたらすネガティブインパクトや社会矛盾を注視し、各種取り締まり方針を適宜制定するとともに、マカオ、広東省、香港の近隣三地の警察当局間で良好な連携を維持しながらマカオの治安環境の安定を確保するとした。

「落雷2020」作戦における調査対象者への身元確認の様子(写真:マカオ警察総局)

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