カジノ6社の2012年業績出揃う
- 2013/4/24 12:24
- 産業・経済
マカオのカジノライセンスを持つゲーミング6社の2012年業績が出揃った。2012年は通年のゲーミング総売上が対前年13%増の3,041億パタカで過去最高を記録しており、それに伴い各社の業績も好調。
24日付地元有力紙「澳門日報」などが報じた。2012年ゲーミング6社のカジノ収益では澳門博彩(SJM)が812億パタカでトップ、唯一、ウィンが4.3%の下落、ギャラクシーとヴェネチアンが3割を超える伸びを示した。利益は全6社で増加し、ヴェネチアンが最も高い利益を上げている。
以下、各企業の2012年業績関連ハイライト。
1.澳門博彩
カジノ収益は過去最高となる800億パタカを超えた。市場占有率は26.7%に低下したものの、依然として首位をキープ。財務資料によると経営コストが重く、ジャンケットへの仲介費として使われたと予想されるマーケティングプロモーション及び宣伝費が358億パタカ計上されている。
2.ヴェネチアン
ヴェネチアンは大豊作の年といえ、カジノ収益が38%増の578億パタカとなった。マカオ最大規模のリゾートを拠点に複数の世界最大級のカジノ、多くのレストラン及び小売店を運営しており、利益は約10%増となる100億パタカを突破。利益額は6社中最高。
3.ギャラクシーエンタテインメント
期間施設ギャラクシーマカオの開業後、業績が急速に伸びている。カジノ収益は35%増の580億パタカ、利益も77.3億パタカとなり、どちらも6社中第2位。目下、ギャラクシーマカオの第2、3、4期の拡張工事及び計画が進む。
4.ウィン
安定しているが、カジノ収益は4.3%のマイナスだった。業績レポートによると、VIPカジノの売上減によるものとみられる。去年、マカオ全体でVIPカジノ業務が一旦縮小したこと、コタイ地区とマカオ半島の間で激しい競争となっていることなども影響している。カジノ収益はマイナスだったが、利益は約5億パタカ増となる66.4億パタカとなっている。
5.メルコ・クラウン・エンターテインメント
近年積極的に海外進出を行っているが、マカオが以前からの本拠地。カジノ収益は4%の微増、利益は30%を上回る伸び。現在コタイ地区でスタジオ・シティの建設を進めているが、最新財務資料に5つ星ホテルを含むシティ・オブ・ドリームズの拡張プランを盛り込んだ。ただし、現在まだ初歩段階にあり、詳細は未定。
6.MGM
カジノ収益の規模は6社中最も小さいが、成長を持続している。カジノ収益7%、利益8.3%の伸び。