マカオの市街地で盗撮繰り返した男逮捕…妻に露見しデータ消されるも衝動抑えられず再開

 マカオ治安警察局は8月14日、マカオの市街地で複数の女性の脚部を盗撮した疑いで、マカオ人の自称無職の30代の男を逮捕、不法録画・撮影罪で検察院送致したと発表。

 警察発表によれば、今年(2020年)7月下旬、マカオ半島の市街地中心部にある南灣大馬路付近で男がスマートフォンを使って通行人の女性のスカート内を盗撮したのを目撃したという通報が寄せられたとのこと。すぐに警察官が現場へ向かうも、男を発見できなかったが、SNSを通じて同一エリアで同類の事件がいくつか発生していたことを認知し、以降は人員を増やしてパトロールにあたっていたという。8月12日、パトロール中の警察官が同エリアにある蘇亞利斯大馬路において通行人の女性を追い、スマートフォンで盗撮しているものとみられる挙動不審の男を発見し、職務質問を行ったところ、スマートフォンの中から同日撮影された約40点の盗撮画像及び動画が見つかった。

 男は警察の調べに対し、昨年から盗撮を始め、先月からこのエリアで複数回盗撮を繰り返していたと犯行を認める供述をしたとのこと。また、過去に盗撮した100点を超える画像と動画データを妻に見つかり消去させられたが、近日になって衝動を抑えられず、犯行を重ねてしまったなどと説明したとのこと。

 その後、警察官が28〜36歳の被害者6人に連絡し、いずれもこの男に撮影されたものであることが確認された。目下、警察では余罪の追求も進めており、被害者が増える可能性も否定できないとした。

 昨今、マカオでは盗撮事件がしばしば発生している。警察は今回の事件を受け、盗撮犯は追尾または定点方式で撮影機会を伺っているとし、バス停やエスカレーターで近くに不審な人物がいないか気をつけるよう、重ねて女性に対して呼びかけている。

不法録画・撮影罪で検察院送致された男(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun