マカオ司法警察局がカジノIRの最前線で働くスタッを対象に防犯能力向上のためのワークショップをMGMチャイナと合同開催
- 2020/8/15 10:53
- カジノ・IR
マカオ司法警察局は8月13日、同月12日午前にカジノの最前線に勤務するスタッフを対象とした防犯能力向上を目的としたワークショップをカジノIR(統合型リゾート)運営大手のMGMチャイナ社と合同開催したと発表。
MGMチャイナ社はマカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区でMGMコタイという2つのカジノIR施設を運営している。
同局では、カジノIR運営企業の最前線で働くスタッフの防犯能力を高め、警察と民間の協力とコミュニケーションメカニズムを強化することで、カジノ及びホテル内における犯罪発生を共同で阻止し、マカオのカジノ産業の健康な発展につなげるのが狙いとした。過去にも複数の事業者を対象に開催実績がある。
今回のワークショップでは、司法警察局から講師役としてカジノ・経済犯罪捜査に従事する刑事ら12人、MGM側からはホテル、警備、監視・調査、カジノのキャッシャー、ゲーミングテーブルの各部門から48人が参加。講師から司法警察局の組織と機能、マカオのカジノ施設内及び周辺エリアにおいてよく見られる犯罪の種類とそれに関連する刑法知識のほか、どのようにしてカジノ、偽造紙幣、オンラインデート詐欺、マネーロンダリングといった犯罪を抑止するかなどについて講義形式で紹介した後、小グループに分かれ、座談会形式で刑事と参加者が仕事や生活の中で遭遇する犯罪に関する問題やその対応についてのミーティングを行い、防犯意識と能力の向上を図ったとのこと。この経験を友人や家族とも共有してほしいとした。
司法警察局では、今後もカジノ関連犯罪の予防と取り締まりを強化して臨むと同時に、カジノ業界との協力を密にし、カジノの最前線で勤務するスタッフに対するトレーニングの提供などを通じ、警察と民間の協力体制の下、カジノ及び周辺エリアにおける治安秩序に維持に取り組んでいくとした。