マカオで中国本土からのインバウンド再開に向けた商店や公共エリアにおける防疫準備進む
- 2020/8/15 17:42
- 社会・政治
マカオ及び中国本土における新型コロナの封じ込めに一定の成果がみられる状況を受け、8月12日から中国広東省珠海市居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の発給が8月12日から再開となった。
また、特殊な状況が発生しなければ同月26日から広東省、9月23日から中国本土全域に拡大するとするスケジュールも発表されている。
珠海市居民を対象にした渡航許可の発給再開後初めての週末を迎えたマカオだが、これまでのところ顕著な旅客の増は確認されていないという。しかし、今後の広東省、そして中国全土への拡大によって、徐々に旅客数が増加すると見込まれる。
マカオ政府経済局では、中国本土からのインバウンド旅客増加が予想される中、消費者委員会と合同で市内の観光名所周辺の商店に対する衛生当局が定めた新型コロナ防疫ガイドラインの周知徹底を進めているとのこと。
衛生当局が定めた防疫ガイドラインでは、店舗における拡散リスクを軽減するため、店舗運営側が一定の条件を満たした上で、従業員と顧客に対する検温及び有効な健康コード(直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力して生成されるもの)の提示を求めることができるとしているほか、店内でのマスク着用、ソーシャルディスタンス(1メートル)の確保、同時入店人数の抑制、適切な清掃と消毒をするよう規定している。
また、市政署でもイミグレーション施設周辺、バス停、タクシー乗り場、広場などの公共エリア・施設に対する清掃と消毒を強化して臨んでおり、希釈漂泊液も使用しているとのこと。同署では、状況に応じて清掃・消毒作業の回数を調整するとしている。