マカオ・内港と珠海・湾仔結ぶ渡し船が30分間隔運航に…再開後14日間異常なしで増便

 マカオと中国本土における新型コロナ流行状況が落ち着いたことを受け、両地の往来に係る水際措置が段階的に緩和されている。その一環として、マカオ・内港と広東省の珠海・湾仔結ぶ渡し船の運航が8月20日から再開された。

 運航再開にあたり、通関時間は従来通りの午前7時から午後10時までとするが、運航スケジュールは当初14日間が1時間に1本、その後は特に異常がないことを条件に30分に1本、さらに状況をみて15分に1本体制にする予定としていた。

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は9月2日、渡し船の運航再開から同日で無事に満14日目を迎えたとし、同月3日から運航間隔を30分に1本体制に変更すると発表。通関時間は維持される。

 DSAMAによれば、渡し船の利用者数は増加傾向にあり、近日は1日あたり延べ600〜700人程度とのこと。今後、適切なタイミングで15分に1本体制にする考えも示した。

 乗船にあたってはマスクの着用が必須とされている。通関には新型コロナ核酸検査(PCR検査)陰性証明書及び「健康コード」(衛生当局の指定ウェブサイトで直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力して生成されるもの)の提示など水際措置で定められた諸条件をクリアする必要がある。

 同航路は今年(2020年)1月23日に約4年ぶりに復活したが、広東省における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策上の入境制限強化に伴い3月27日から約5ヶ月間にわたって運休していた。

 なお、マカオと広東省の間の往来については、渡し船以外にも複数の陸路ルートが存在する。

マカオ・内港と珠海・湾仔結ぶ渡し船(写真:DSAMA)

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