マカオ政府、紙幣発券銀行との契約を10年間延長…中国銀行と大西洋銀行の民間2行

 マカオの法定通貨、マカオパタカの紙幣は全券種を中国系の中国銀行とポルトガル系の大西洋銀行の民間2行がマカオ特別行政区政府との代理契約に基づき発行している。

 マカオ金融管理局は10月9日、同日、政府と発券銀行2行の間の代理契約期間が満了するのに伴い、新たに向こう10年間の契約を締結したと発表。従来契約の延長にあたり、新たな契約期間は2030年10月15日まで。政府は両行それぞれに等分の紙幣発行権を付与し、両行は関連法の規定に従って発行した紙幣と同等の法定外貨準備を用意する必要がある。

 マカオパタカ紙幣の券種は10、20、50、100、500、1000マカオパタカ(日本円換算:約133円、266円、663円、1330円、6630円、1万3300円)の6種あり、両行がそれぞれ独自デザインの紙幣を発行している。このほか、記念紙幣の発行も両行が担っている。香港でも民間銀行が紙幣を発行するが(ただし、10香港ドル紙幣のみ政府が直接発行)、世界的に見て珍しい例となっている。

紙幣発行代理契約締結式の様子。左から順に中国銀行代表者、マカオ政府代表者(経済財政庁李偉農長官)、大西洋銀行代表者=2020年10月9日(写真:マカオ金融管理局)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun