マカオ、カジノテーブルで他人が賭けたチップ盗む…8回約220万円分=中国本土出身の男女逮捕
- 2020/11/6 9:50
- 社会・政治
マカオ司法警察局は11月5日、マカオ半島中区にあるカジノ施設内で少なくとも8回にわたって合計16.6万香港ドル(日本円換算:約221万円)相当のカジノチップを盗んだとして中国黒竜江省出身の男女2人を逮捕したと発表。
警察発表によれば、今年(2020年)6月10日、当該カジノ施設の警備員から「数名の人物がカジノ施設内でチップ窃盗を繰り返している疑いあり」という旨の匿名レターを受け取ったとする通報が寄せられたという。警察が捜査に着手し、ゲーミング(カジノ)テーブルで別のギャンブラーが賭けたチップを盗んでいた見張り役と実行役(ギャンブラーの気をそらしてチップを盗み、換金も担当)2人の存在を確認。昨年から今年にかけて、同様の手口で少なくとも8回にわたって犯行を繰り返していたという。
その後、被疑者2人が10月30日に中国本土からマカオへ再入境した際、警察がイミグレーション施設内で身柄の拘束に成功。警察の調べに対し、いずれも犯行を否認しているというが、警察は加重窃盗罪で検察院送致済みとした。警察では、他にも仲間がいるものとみて行方を追っているという。
マカオのカジノ施設でテーブルゲームにベットする際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。10万香港ドル(約134万円)以上の高額チップも存在する。
チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。