第67回マカオグランプリ開幕間近…厳格な防疫対策で安全に配慮

 モータースポーツの祭典、第67回マカオグランプリが今週末の3日間(11月20〜22日)にわたって開催される。

 今大会はコロナ禍で異例ずくめの開催となる。開催期間は例年から1日短く、レースは「フォーミュラ4(F4)グランプリ」、「マカオGTカップ」、「マカオギアレース(ツーリングカー)」、「マカオツーリングカーカップ」、「グレーターベイエリアGTカップ」の5種を予定しており、4大看板レースと称される「フォーミュラ3(F3)グランプリ」、「WTCR」、「GTワールドカップ」、「モーターサイクルグランプリ」は開催されない。

 マカオグランプリ組織委員会では、大会の運営にあたって厳格かつ多重の防疫対策を講じることで、参加者の安全性に配慮する方針を当初から示していた。組織委員会は11月17日、同日から2日間かけて今大会に参加するレーシングドライバー、レーシングチームスタッフ、サーキット及びピットエリアのスタッフ、メディカル・レスキュースタッフに対する新型コロナウイルス核酸検査を実施すると発表。

 香港、台湾、外国から参加するドライバーとスタッフについては、大会規定により入境前に新型コロナウイルス感染症に罹患しておらず、密接接触者にも含まれないこと、現居地からマカオへの航空機での出発前またはマカオ入境前に核酸検査を受け、陰性であることを証明すること、マカオ到着後14日間の指定場所における医学観察(隔離検疫)を受け、隔離検疫期間中に少なくとも核酸検査を2回受け、いずれも陰性であることなどが参加条件となっている。

第67回マカオグランプリに参戦する海外から到着したレーシングカーに対する消毒作業の様子=2020年11月17日(写真:マカオ政府体育局/マカオグランプリ組織委員会)

 また、海外からマカオへ持ち込まれるレーシングカーはマカオに到着済みで、車検がスタートしている。レーシングカー及び各種物品についても、マカオ到着後に徹底した消毒が行われるとのこと。

 大会開催期間中、レース参加者及びすべての入場者は所定の健康申告の提示、検温、マスク着用が必須となり、観客はソーシャルディスタンスの確保を求められる。

 今大会の規模は例年と比較して見劣りすることは否めないが、マカオ政府はマカオにおける新型コロナの流行状況が安定し、すでに大型イベントの開催も可能という、国際観光都市としての安全性を内外にアピールする機会と捉えている。

第67回マカオグランプリに参戦するドライバーに対する新型コロナウイルス核酸検査の様子=2020年11月17日(写真:マカオ政府体育局/マカオグランプリ組織委員会)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  2.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  3.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  5.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun