マカオ、20年8〜10月期の失業率2.9%…前年同時期から1.1pt上昇=求職中失業者に前カジノ及び小売業従事者多く

 マカオ政府統計調査局は11月27日、今年(2020年)8〜10月期の雇用統計を公表。総体失業率は2.9%、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限った失業率は4.1%で、いずれも前回調査(7〜9月期)から横ばい。不完全雇用率は0.5ポイント(pt)上昇の5.2%。

 今年8〜10月期の労働人口は39.89万人、マカオ域外に居住する越境通勤する海外労働者を含む総労働力は48.10万人で、前回調査から900人減。

 マカオ居住の就業人口は前回調査から4700人減の38.71万人。マカオに居住する海外労働者の減が主要因。マカオ居民に限った就業人数は200人減の27.73万人。業界別では、カジノ・カジノ仲介業とホテル業の就業人数が減少、運輸・貯蔵業では増加だった。

 失業人口は前回調査時から100人減の1.17万人。求職中の失業者のうち直前までカジノ・カジノ仲介業、小売業に従事していた人の数が多かった。このほか、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は0.6pt上昇の18.0%。

 不完全就業者数は1800人増の2.08万人。業界別ではカジノ・カジノ仲介業とホテル業従事者の占める割合が大きかった。

 前年同時期との比較では、不完全雇用率が4.7pt上昇、失業率が1.1pt上昇、労働参加率が0.1pt下落。

 マカオでは今年1月下旬から新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環として入境制限が講じられたことを受け、インバウンド旅客数が激減。インバウンド依存度の高い国際観光都市マカオの経済は大きなダメージを受けており、影響の長期化が懸念されている。

入境制限を含む厳格な新型コロナ防疫対策の影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所、世界遺産・セナド広場=2020年5月11日本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  2.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun