マカオ、未開業のリスボエタホテルが隔離検疫用施設として客室供給
- 2020/12/19 10:54
- 社会・政治
マカオ・コタイ地区で開発が進む「マカオ」をテーマにしたツーリズム・レジャー施設「リスボエタマカオ」の運営会社は12月18日、併設内にある「リスボエタホテル」について、12月20日から「オプショナル医学観察ホテル」として14日間の隔離検疫用に客室を供給すると発表。
マカオでは、新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環として厳格な水際措置が講じられており、現時点では中国本土を除く域外からの入境者は政府が定めた施設(ホテル)における14日間の隔離検疫を受けることが必須となっている。
これまで、入境者のマカオ到着時の空き状況や人数などによって検疫を受ける施設の指定が行われてきた(自由に選択できない)が、マカオ政府は選択肢を増やすよう求める意見あったこと、近隣地区における状況も考慮し、12月20日から検疫施設をマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)が対象の「指定ホテル」と選択型で主に非マカオ居民が対象の「オプショナルホテル」の2分類に変更する方針を示していた。
指定ホテルの場合、費用は一律で14日間合計5600マカオパタカ(日本円換算:約7万2400円)。マカオ居民及び同行親族のみが対象で、マカオ居民の初回利用の場合は無料。一方、オプショナルホテルは客室タイプやマーケットプライスを基準にホテル側が設定。費用は自己負担。マカオ居民も自己負担を前提にオプショナルホテルを利用できる。オプショナルホテルの選択肢はリスボエタホテルとシェラトングランドマカオの2つ。リスボエタホテルの場合、最も安価なデラックスルームの14日間の合計(10%のサービス料と5%の政府税除く)で9800マカオパタカ〜(約12万6800円〜)。
リスボエタホテルは現時点で未開業で、隔離検疫用ホテルとしてデビューすることになる。運営会社では、隔離検疫用に提供する客室・スイートの数は574室で、面積は40〜75平米、各客室とも衛生当局の厳格な要求をクリアしたハイクオリティな衛生環境品質が整っており、静かで安全、安心な環境の中で検疫期間を過ごしていただけるとしている。なお、隔離検疫用途として利用している期間中(2021年1月30日まで)、施設内の飲食店、小売店、エンターテイメントなどは対外開放しないとのこと。