香港、12/25単日の新型コロナ新規感染確認数57人…市中感染55人中感染経路不明が約45%占める=防疫措置厳格化も発表
- 2020/12/25 18:34
- 香港・大湾区
香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。
香港政府は12月25日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が57人だったと発表。内訳は市中感染が55人、輸入性が2人。新規感染確認数は6日連続で2桁にとどまり、直近1ヶ月で2番目に少ない数字となったが、市中感染のうち感染経路不明が約45%にあたる25人に上った。このほか、陽性予備群が50人超いるとのこと。
第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)も相次ぎ確認されている。集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も続いている状況。この日は医療機関と高齢者向けの介護施設で複数の新規感染確認があった。介護施設の事案では、21日に血液検査のため外出した高齢者が施設に戻った後の検査で陽性となり、同フロアの入所者全員と数名のスタッフが隔離検疫の対象とされた。香港衛生当局では、この施設ですでにクラスターが発生していた可能性を憂慮しているとした。
ここまでの香港における累計感染確認数は8482人、退院者数は7217人、死者数は136人。
このほか、香港政府は24日深夜にプレスリリースを発出し、防疫措置の厳格化を発表。12月25日午前0時から、直近21日内に中国本土、マカオ、台湾以外の国・地域に2時間以上滞在歴のある者について、政府指定の検疫ホテルで21日間の強制検疫を受けることが必須に。また、航空機搭乗日から数えて21日内に南アフリカに2時間以上滞在歴のある者は、香港行き航空機への搭乗が禁止となる。感染力が強いとされる変異種が出現したためで、先に英国滞在歴のある者に対して同様の措置を講じている。さらに、12月2日から23日の間に香港へ入境した英国に滞在歴を有する者、12月2日から24日の間に中国本土、マカオ、台湾以外の国・地域から入境した者に対する検疫を強化。香港入境日から数えて19日目または20日目に社区検査センターか指定検疫ホテルでウイルス検査を受け、その結果が判明するまでの間、所定の待機場所(自宅又は検疫ホテル)で待機しなければならないとした。