香港、1/1単日の新型コロナ新規感染確認数42人…直近1ヶ月内最少=市中感染36人中感染経路不明が13人

 香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府は1月1日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が42人だったと発表。内訳は市中感染が36人、輸入性が6人。新規感染確認数は13日連続で2桁にとどまり、直近1ヶ月内で最少だった。市中感染のうち感染経路不明が13人。このほか、陽性予備群が30人超いるとのこと。

 第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も相次いで確認されている。この日は12月下旬に出現した聯合醫院のクラスター関連で隔離検疫期間中だったサービスアシスタントスタッフ1人の感染が確認され、合計21人(患者12人、スタッフ9人)に。別の医療機関(佛教醫院)でも前日陽性予備群に含まれた患者1人の感染が確認されたが、当局が同院の表面環境から採取したサンプルでウイルスは検出されなかったという。

 ここまでの香港における累計感染確認数は8889人、退院者数は7912人、死者数は148人。

 香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、相次いで防疫措置の厳格化を図っている。

 香港衛生当局では、単日の感染確認者数が下落に転じたのは良いことといえるが、ウイルスの潜伏期間が長く、ここ数日のホリデーシーズンを経てリバンドする懸念もあるとした。

 このほか、12月31日に感染確認された患者のうち1人に東區醫院に入院歴があり、退院後に数回公共路線バスを利用していたことについて、タクシーと比較して特定のバスを追跡するのは困難であるとし、市民に対して公共交通機関を利用するにあたって、ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを正確に着用した上、公共物に触れた場合にはしっかりと手洗いをするよう呼びかけた。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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