香港、1/3単日の新型コロナ新規感染確認数40人…輸入性ゼロ、感染経路不明が16人=トンネル工事現場でクラスター再出現
- 2021/1/3 18:31
- 香港・大湾区
香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。
香港政府は1月3日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が40人だったと発表。すべて市中感染例で、輸入性はゼロだった。新規感染確認数は15日連続で2桁にとどまったが、昨年11月21日以来で最少となった前日からは増加に転じた。感染経路不明も前日から6人増の16人。新規感染確認者のうち7人は臨時検査センターによって見つかったという。このほか、陽性予備群が30人超いるとのこと。
第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も相次いで確認されている。この日、新たに複数住戸で新規感染確認のあった市内のマンション2棟が強制検査の対象となった。追加は前日の3棟に続いて2日連続。また、東九龍の藍田将軍澳トンネル工事現場でクラスターが再出現。昨年12月上旬に主に鉄筋組立作業員の間でクラスターが発生したことを受け、工事が一時ストップしていたが、12月28日に再開。今回は木工と足場組立作業員を中心にクラスターが発生しており、工種は異なるが、作業員の休憩所や更衣室は共通だったとのこと。清掃作業員にも感染確認者がおり、当局が感染確認者の共用施設使用歴などを調査している。この工事現場では、1000〜1500人の作業員が働いているとし、再び工事をストップさせた上、全員を強制検査の対象にするとした。
ここまでの香港における累計感染確認数は8965人、退院者数は8011人、死者数は150人。
香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、相次いで防疫措置の厳格化を図っている。
なお、陽性予備群が30人超と発表されているため、明日(1月4日)の新規感染確認数は下落に転じる可能性もある。