マカオの20年11月新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり上昇
- 2021/1/11 10:55
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が1月11日に公表した昨年(2020年)11月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに上昇、商業不動産向けは2ヶ月連続で下落となった。
昨年11月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から7.7%上昇の29.2億マカオパタカ(日本円換算:約379億円)。対前月2ヶ月ぶりのプラスに。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から7.2%上昇の28.9億マカオパタカ(約375億円)で、全体の99.1%を占めた。非居民向けについては28.1%減の2500万マカオパタカ(約3億円)。直近3ヶ月でみると、昨年9月から11月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は41.5億マカオパタカ(約538億円)で、昨年8月から10月との比較で13.8%減。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から10.0%減の3.1億マカオパタカ(約40億円)。前年同月比では8.3%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から39.3%減となる18.5億マカオパタカ(約240億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続のマイナスだった。このうち、マカオ居民向けが39.2%減の18.3億マカオパタカ(約237億円)で、全体の99.1%を占めた。非居民向けについても52.0%減の1700万マカオパタカ(約2億円)。直近3ヶ月でみると、昨年9月から11月の月次平均値は36.9億マカオパタカ(約478億円)で、8月から10月との比較で17.8%減。
昨年11月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.1%、前年同月から1.8%のそれぞれ増となる2349.0億マカオパタカ(約3兆0450億円)。マカオ居民が占める割合は94.3%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から横ばい、非居民については0.9%下落。
商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%増、前年同月から4.5%減となる1734.7億マカオパタカ(約2兆2487億円)。マカオ居民が占める割合が93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.4%上昇、非居民向けが0.9%下落。
昨年11月末締めの住宅ローン延滞率は0.26%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.49%で、前月から0.07ポイント、前年同月から0.11ポイントのそれぞれ上昇だった。