マカオの池で繁殖力強い外来種のザリガニ「ミステリークレイフィッシュ」発見…生態系破壊危惧

 マカオ市政署(IAM)は2月10日、マカオ・タイパ島の大潭山茶花園にある池で「ミステリークレイフィッシュ」と呼ばれる外来種のザリガニを発見したと発表。何者かが遺棄したものである可能性があるとのこと。

 IAMでは、ミステリークレイフィッシュの繁殖力は非常に高く、生態系を破壊する恐れがあるとし、生態環境保護の観点から生物の遺棄をしないよう呼びかけ、場合によっては処罰されることもあるとした。
 
 ミステリークレイフィッシュは大理石模様が特徴で、英語ではマーブルクレイフィッシュとも呼ばれる。IAMによれば、オスが存在せず、メスだけで単為生殖するのが特徴で、1匹の一度あたりの抱卵数は200個と多い上、生命力も極めて強いとのこと。ミステリークレイフィッシュによる生態系の破壊はハンガリー、チェコ、日本でも確認されているという。

 IAMは発見場所の池における駆除作業を終えたが、今後も巡回を強化して状況を見守るとした。

ミステリークレイフィッシュのイメージ(写真:IAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  3.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  4.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  5.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun