マカオ、20年4Qの民間建築及び不動産取引統計公表…3Qから住宅売買件数減も平均平米価格は上昇

 マカオ政府統計調査局は2月17日、昨年第4四半期(2020年10〜12月)及び通期の民間建築及び不動産取引統計を公表。

 昨年第4四半期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの取引数は同年第3四半期から271減の1630戸、取引総額は8.5%下落の115.3億マカオパタカ(日本円換算:約1526億円)。内訳は、ストック物件(中古)の取引数が243減の1362戸で取引総額は12.6%下落の87.9億マカオパタカ(約1163億円)、プレビルド(未完成物件)が28減の268戸で取引総額は7.6%上昇の27.4億マカオパタカ(約363億円)だった。

 昨年第4四半期に不動産印紙税の対象となった住宅の実用面積1平米あたりの平均価格は同年第3四半期から4.8%下落の10万8969マカオパタカ(約144万円)。エリア別では、高価格のプレビルド物件の占める割合が36.5%(9.1ポイント上昇)となった影響によりコロアン島が2.3%上昇の12万1007マカオパタカ(約160万円)、マカオ半島が2.0%上昇の10万2842マカオパタカ(約136万円)に。ストック物件の実用面積1平米あたりの平均価格は2.4%上昇の9万9375マカオパタカ(約132万円)、プレビルドでは8.7%上昇の15万6474マカオパタカ(約207万円)。

 昨年通期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの取引数は前年から1794減の6483戸、取引総額は15.9%下落の429.6億マカオパタカ(約5685億円)。内訳は、ストック物件(中古)の取引数が5485戸で取引総額は342.6億マカオパタカ(約4534億円)、プレビルド(未完成物件)が998戸で87.0億マカオパタカ(約1151億円)だった。

 昨年通期で不動産印紙税の対象となった住宅の実用面積1平米あたりの平均価格は前年から2.3%下落の10万5064マカオパタカ(約139万円)。エリア別では、マカオ半島が2.2%下落の10万2097マカオパタカ(約135万円)、タイパ島が2.7%下落の10万7771マカオパタカ(約143万円)、コロアン島が4.4%下落の12万0240マカオパタカ(約159万円)。ストック物件の実用面積1平米あたりの平均価格は3.2%下落の9万7721マカオパタカ(約129万円)、プレビルドでは3.9%上昇の14万8024マカオパタカ(約196万円)。

 昨年第4四半期時点で設計段階または建設中、検査中の住宅ユニット数は約1.3万戸とのこと。昨年使用認可が下りた住宅ユニット数は2365戸で、このうちマカオ半島が2069戸。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun