マカオ、春節ホリデーのホテル客室稼働率は48.3%…クリスマス時期を下回る、中国本土からのインバウンド伸びず

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は2月19日、中国本土で大型連休となる春節ゴールデンウィーク7日間(2月11〜17日)のインバウンド旅客数及びホテル関連統計を公表。

 7日間の合計のインバウンド旅客数は前年同時期から65.3%減の9万0615人にとどまった。中国本土旅客に限ると連休6日目に5.3%、7日目に22.8%のそれぞれプラスに。1日あたり平均は1万2945人で、昨年クリスマス前後の5日間(2020年12月23〜27日)の平均と比較して47.2%減。

 7日間の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から4.6ポイント(pt)下落の48.3%。ホテル等級別では(カッコ内は前年同時期比)、5つ星が50.6%(-4.7pt)、4つ星が49.8%(+1.5pt)、3つ星が46.1%(-5.6pt)、2つ星が24.6%(-23.0pt)、簡易宿泊施設が27.3%(-13.3pt)。なお、昨年クリスマス前後の5日間の平均からは21.1ptの下落だった。

 7日間平均のホテル客室単価は前年同時期から42.1%下落の1175.3マカオパタカ(日本円換算:1万5490円)。ホテル等級別では(カッコ内は前年同時期比)、5つ星が1444.8マカオパタカ(-38.7%、約1万9040円)、4つ星が734.0マカオパタカ(-51.5%、約9670円)、3つ星が780.0マカオパタカ(-47.0%、約1万0280円)、2つ星が206.2マカオパタカ(-79.4%、約2720円)、簡易宿泊施設が167.0マカオパタカ(-78.9%、約2200円)。

 マカオと中国本土における新型コロナウイルス感染症の流行は落ち着いており、7月中旬以降、両地の間の往来制限は緩和が続いている。9月末までに中国本土全域でビザに相当する訪マカオ許可の申請も再開されたことから、MGTOが中国本土向けにインバウンド誘致プロモーションを展開してきた。ただし、今回の春節ホリデーに関しては、新型コロナの拡散予防策として、中国本土において居住地で春節を過ごすよう呼びかけがあったことで客足が伸びなかった。

 中国本土との往来制限緩和後もマカオでは市中における新型コロナの新規感染確認ゼロを維持。中国本土からマカオへの渡航にあたって隔離検疫は免除されるが、直近7日以内の新型コロナウイルス核酸検査陰性証明の提示と健康申告が必須となる。

春節ゴールデンウィーク期間中のマカオの観光名所周辺の様子=世界遺産・セナド広場(写真:MGTO)

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