マカオの2021年1月新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶりマイナスに…前月から18.3%減
- 2021/3/12 11:39
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が3月12日に公表した今年(2021年)1月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり減、商業不動産向けは2ヶ月連続増だったとのこと。
今年1月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から18.3%減の28.4億マカオパタカ(日本円換算:約386億円)。対前月3ヶ月ぶりのマイナス。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から18.5%下落の27.9億マカオパタカ(約380億円)で、全体の98.5%を占めた。非居民向けについても4.2%減の4300万マカオパタカ(約5.9億円)。直近3ヶ月でみると、昨年11月から今年1月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は30.8億マカオパタカ(約419億円)で、昨年10月から12月との比較で1.1%上昇。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から34.6%減の3.2億マカオパタカ(約44億円)。前年同月比では35.9%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から84.0%増となる36.0億マカオパタカ(約490億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続プラスに。このうち、マカオ居民向けが82.8%増の35.5億マカオパタカ(約483億円)で、全体の98.7%を占めた。非居民向けについても増加で、4800万マカオパタカ(約6.5億円)。直近3ヶ月でみると、昨年11月から今年1月の月次平均値は24.7億マカオパタカ(約336億円)で、昨年10月から12月との比較で8.1%増。
今年1月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.1%増、前年同月から1.7%増となる2352.6億マカオパタカ(約3兆2009億円)。マカオ居民が占める割合は94.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%増、非居民向けについては0.7%減。
商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から1.1%減、前年同月から6.5%減となる1667.2億マカオパタカ(約2兆2683億円)。マカオ居民が占める割合が93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から1.2%、非居民向けが0.1%のそれぞれ減。
今年1月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から横ばい、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.51%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.12ポイントのそれぞれ上昇だった。