香港、3/17の新型コロナ新規感染確認数11人…市中感染7日ぶり1桁台もフィットネスセンターでのクラスターは累計132人に
- 2021/3/17 19:47
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が始まった。
2月中旬にかけて感染確認者数は増減を繰り返しながらも第4波下では低位にあったが、同月下旬以降は複数の大規模集団感染(クラスター)に端を発する明確な感染者増が見受けられ、一時的なリバウンドで落ち着くのか、第5波に移行するのか、大きな注目が集まっている。
香港政府の発表によれば、3月17日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から7人減の11人だった。内訳は市中感染が5人減の8人で7日ぶりの1桁台、輸入性は2人減の3人。市中感染のうち感染経路不明は横ばいの2人で、3日連続で1桁台。翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)については約10人とのこと。
この日の新規感染者のうち5人が近日認知された香港島の西營盤地区にあるフィットネスセンター「Ursus Fitness」におけるクラスター事案に絡むもの(利用客1人、密接接触者4人)。このフィットネスセンター関連の感染確認者の累計は132人にまで拡大している。
ここまでの香港における累計感染確認数は1万1341人、退院者数は1万0809人、死者数は203人。
香港では、2月26日から保健医療及び感染症対策業務の従事者、60歳以上、老人ホーム及び障害者施設の入居者と従業員、越境運輸及び港湾業務の従事者等の高リスク群を対象として新型コロナワクチンの接種計画がスタート。その後、3月9日から対象範囲が飲食店、市場、スーパー、交通機関職員、建設業関係者、学校教職員、観光業関係者などに拡大されたほか、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナワクチンに加え、ドイツ・ビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」の接種もスタートしている。いずれも2回接種が必要とされるもの。16日から接種対象が再拡大され、新たに30〜59歳、香港以外で就学する16歳以上の学生、ホームヘルパーが加わり、対象者数は総人口の約8割となる500万人超に達している。
このほか、飲食店における深夜時間帯のイートイン禁止や1卓あたりの同席者を4人までに制限するソーシャルディスタンス措置、屋内外公共場所及び交通機関利用時のマスク着用義務、公共の場所での集まりを4人までとする集団制限措置について3月31日まで延長することも発表された。また、屋内外のスポーツ施設、ジム、エステ・ネイルサロン、マッサージ店、娯楽施設(劇場、テーマパーク、博物館、展覧会場、映画館等)、遊技場(ビリヤード場、ボーリング場、スケート場)、ゲームセンターは3月31日まで条件付きで営業、サウナ、パーティールーム、ナイトクラブ、カラオケ、麻雀店、プールは通知があるまでの期間営業停止となっている。