ラオックスがマカオ進出計画…日本商品取り扱う旗艦店=現地紙報道
- 2021/3/22 10:27
- 澳日関係
近年、日本を含む海外の有名小売店や飲食店のマカオ進出及び進出計画の発表が目立つ。コロナ禍においても勢いは持続している。
マカオの主要中国語紙「澳門日報」が3月22日付紙面で報じた内容によれば、日本の大手総合免税店兼家電量販店チェーンのラオックス(Laox)がマカオ進出を計画しているという。
マカオ南粤集團(ナンユエグループ)董事長の周興挺氏と日本ラオックス執行役員兼中国ラオックス総裁の伝禄永氏らが3月18日にマカオで面会し、南粤集團が開発を進めるマカオ半島北部の商業施設「青茂口岸粤澳名優博覧中心」(建設中のマカオと中国本土との新ボーダー施設に隣接)にラオックスが出店することなどで双方合意に達したとのこと。
南粤集團とラオックスは近くマカオで合弁会社を設立し、青茂口岸粤澳名優博覧中心のラオックスの旗艦店で日本のヘルスケア、コスメティック、家電などを展示販売し、粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオグレーターベイエリア)で最も人気のあるジャパンモールを作り上げ、マカオの観光市場のプロモーションとコロナからの経済復興に寄与するとした。
このほか、両社は日本の漢方薬のマカオにおける革新的開発とプロモーションについても協力していくという。
ラオックスは1930年創業。日本の家電量販店チェーンでは老舗の一角にあたる。2009年に中国大手家電量販店の蘇寧電器の傘下となって以降、日本最大の総合免税店チェーンへ成長した。
マカオは世界遺産やカジノIR(統合型リゾート)、国際イベントも多く開催されるなどのアジア有数の観光都市として知られる。新型コロナ対策も効果を発揮し、早い段階で封じ込めに成功。すでに中国本土との往来が再開し、マカオのインバウンド旅客の7割を占める中国本土旅客が戻りつつある状況。そんな中でも、市中感染例は350日以上確認されておらず、水際措置が機能しているといえる。