マカオの新型コロナ入院患者が四度目のゼロに…48人全員が無事退院、死亡例ゼロ維持

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大し、終息の兆しが見えない中、国際観光都市マカオでも状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは3月24日夜、同日新たに1人が治癒し退院したと発表。入院期間は61日間。累計退院者数は48人となり、3月7〜14日と5月20日〜6月25日、7月18日〜1月20日に続いて新型コロナ流行下で四度目の入院患者ゼロ状態に入った。

 一度目、二度目、三度目とも海外からの帰国ラッシュに伴う新規の輸入性症例によって記録が途切れた。直近では、1月21日に帰郷を希望する在外マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)100人超が東京(成田)発のマカオ航空NX861便とNX867便に分乗してマカオ国際空港へ到着。うち2人の感染が確認された。

 ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計48人。内訳は域外からの輸入性が46人、輸入関連性事案が2人。市中感染例は3月24日まで360日連続ゼロを維持している。また、市中感染、院内感染例とも発生しておらず、死亡例もゼロを達成。

 目下、厳格な入境制限は維持されているが、昨年7月中旬から段階的に中国本土との往来制限の緩和も進む中で封じ込めに成功している状況で、水際措置が機能しているといえる。

 マカオでは無症状であっても検査で陽性であれば感染確認者と見なされ、指定医療機関に入院して治療を受けることになっている。入院期間は平均3〜4週間、退院後も再発症リスクを考慮して隔離施設(高頂公共衛生臨床センター)の陰圧病室で14日間の経過観察、その後も14日間の自宅待機を必須とするなど多重の安全措置が講じられている。

マカオ国際空港に到着した成田発NX867便から降機し、新型コロナウイルス検査場へ向かう搭乗者=2021年1月21日(写真:GCS)

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