香港、約4ヶ月ぶり新型コロナ市中感染ゼロ…3/27

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、3月27日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から5人減の6人だった。すべて輸入性で、市中感染は約4ヶ月ぶりにゼロとなった。

 輸入性はインド、フィリピン、インドネシア、キルギスタンからの入境者。

 香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は同日、月例のコロナ対策レポートを公表。直近1ヶ月は再流行による二度にわたるリバウンドがあったが、防疫措置を絶えず強化して臨んだことで、短期間内に蔓延を防ぐことに成功し、近日の新規感染確認数下落につなげることができると評価した。

 また、2月26日から新型コロナワクチン接種もスタートし、26日夜までに43万人が1回目の接種を受けたが(接種率6.6%)、集団免疫の獲得に至るには比較的長い時間を要するだろうとの見通しを示した。香港政府では、一定数の市民が接種を受けることで、ソーシャルディスタンス措置のより一層の緩和、さらには他の地区との協議を通じてワクチン接種済み旅客の相互往来につなげる研究を進めているという。

 香港では第4波下、流行状況が落ち着いた状況でホリデーシーズンを迎えた後にリバウンドが繰り返し発生している。まもなくイースターホリデーを迎えることから、再びリバウンドするか、終息に向かうかに注目が集まっている。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は229人で、その約67%を占める市中感染153人のうち感染経路不明は33人。ここまでの香港における累計感染確認数は1万1446人、退院者数は1万1023人、死者数は205人。 

香港・ランタオ島にある検疫センターでは、検疫対象者の心身の健康に細心の注意を払い、小さな子供のいる家庭にも配慮した環境作りが行われているという(写真:news.gov.hk)

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