マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続減…2021年2月
- 2021/4/12 16:37
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が4月12日に公表した今年(2021年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続減、商業不動産向けは3ヶ月ぶり減だったとのこと。
今年2月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から24.9%減の21.3億マカオパタカ(日本円換算:約291億円)。対前月2ヶ月連続のマイナス。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から23.9%下落の21.3億マカオパタカで、全体の99.7%を占めた。非居民向けについても85.6%減の600万マカオパタカ(約8200万円)。直近3ヶ月でみると、昨年12月から今年2月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は28.1億マカオパタカ(約384億円)で、昨年11月から今年1月との比較で8.5%下落。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から26.6%減の2.4億マカオパタカ(約33億円)。前年同月比では6.5%増。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から54.4%減となる16.4億マカオパタカ(約224億円)。こちらは対前月で3ヶ月ぶりのマイナスに。このうち、マカオ居民向けが56.8%減の15.3億マカオパタカ(約209億円)で、全体の93.5%を占めた。非居民向けについては増加で、1.1億マカオパタカ(約15億円)。直近3ヶ月でみると、昨年12月から今年2月の月次平均値は24.0億マカオパタカ(約328億円)で、昨年11月から今年1月との比較で2.8%減。
今年2月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.1%増、前年同月から2.0%増となる2354.5億マカオパタカ(約3兆2143億円)。マカオ居民が占める割合は94.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%増、非居民向けについては1.0%減。
商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から4.3%減、前年同月から11.6%減となる1595.6億マカオパタカ(約2兆1783億円)。マカオ居民が占める割合が92.9%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から4.6%減、非居民向けが0.6%増。
今年2月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から横ばい、前年同月から0.01ポイント下落。商業物件向けローン延滞率は0.53%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.07ポイントのそれぞれ上昇だった。