マカオ国際空港、2021年3月の旅客数が新型コロナ影響後最多の約9.9万人も2019年同月の1割強にとどまる

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMが公表した資料によれば、今年(2021年)3月の旅客数は9万9472人(延べ、以下同)で、昨年12月に記録した8万2175人を抜いて新型コロナ影響後の最多を更新した。

 ただし、新型コロナの影響が生じる前、2019年同月の12.7%にとどまっており、本格的な回復には至っていない。

 今年第1四半期(1〜3月累計)の旅客数は20.34万人で、前年同時期から78.2%減、昨年第4四半期からも2.6%減。前年は1月いっぱいまで新型コロナの影響がなかったこと、今年第1四半期は春節(旧正月)前後にかけて中国本土の各地でリバウンドが発生したことによる外遊控えがあったことがマイナス要因とみられる。

 マカオと中国本土では比較的早い時期に新型コロナの流行封じ込めに成功したことを受け、昨年第3四半期以降に往来制限の緩和が進んだ。それを受けて、中国本土とマカオの間の航空便も徐々に再開されている。

 マカオ国際空港ではコロナ禍にあっても旅客ターミナルビル拡張工事など将来の需要回復に向けた準備が着々と進められている。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun